投稿

3月, 2008の投稿を表示しています

なごり雪

イメージ
ふわりふわりと、小さなポテトチップスのような雪が舞い、 田んぼや畑は真っ白になった。 午前10時ごろには雨に変わり、せっかくの銀世界は あとかたもなく消えてしまった。 日の当たらない北側の軒下には、 申し訳なさそうにしぼんだ雪が、去る冬を惜しむように 残っている。 5月の山菜取りのシーズンに出会う雪渓に、 思いを馳せる。

加齢臭

朝5時には、うっすらと明るくなり、 遠く東に見える山の稜線は、 2Bくらいの柔らかい鉛筆で、ひとふで書きした様に、 くっきり見えていた。 6時少し前に日の出となり、今日のように晴れた日の光は 冬の朝のそれと違って、白く強く輝き、 あたりを漂っている冷気は、高く昇ってゆく太陽につれて温んでいく。 一台積みの積載車のラジオから流れる今朝の天気予報では、 晴れの一日で、最高気温は4月中旬並みの、14度になるらしい。 汗をかく季節に向かうと、わきの下や足裏のにおいが気になる。 若いつもりでも「ウワッ、おやじくさい」と声高に言われる日も近い。

直江兼続

自動車保険の継続のためお邪魔したK見様は、 ユーモアのセンス豊富な、昭和8年生まれの75歳。 日立グループに、長年にわたり勤務されていた頃の 思い出話は面白く、ウンチクがある。 今回は、米沢市の歴史上の人物のお話を伺いました。 アメリカの大統領にも尊敬されている上杉鷹山、 独眼竜伊達政宗の出生地である米沢城、 戦国時代の無敗の武将、上杉謙信の御廟所も有る。 次回のNHK大河ドラマの主人公で、上杉家家老の直江兼続などの お墓や旧跡があるのに、米沢市は宣伝が下手くそで、 話にならないことなど。 そのK見様がプロ野球チームに送っていた、 手紙の一部から・・・ 「一筆啓上、私は貴球団、中日ドラゴンズのファンの一人です。 本年も、ペナントレースの開幕を間近に控え、オープン戦の活躍等を 拝見していますが、やはり優勝の行方は神のみぞ知るところです。 ご存知のようにここ米沢市には、戦いの神様とか無敗の将とたたえられた、 上杉謙信公を祀っている上杉神社があり、 その近くには謙信公の廟所もあります。 謙信公は、大小百余の戦いのほとんどに勝利し、 ライバルの武田信玄公とは、 勝ち負けつかずの引き分けに終わりました。 上杉家御廟所は、初代謙信公より12代目まで、 上杉家墓所として米沢市民に親しまれております。 特に勝負に命をかけている方々は、 {我に勝利を与え給え}と墓参されます。 今年こそぜひ、選手ご一同墓参され、上杉神社にて 必勝祈願の後、ペナントレースに臨んで下さい。 なお米沢市は、東京より新幹線で2時間の距離ですから、 日帰り可能と存じます。 連絡いただければ、ご案内申し上げます。      落合監督殿   」 一市民として、ふるさと米沢市をPRする K見様の手紙より抜粋。

長谷弘工業

イメージ
12~13年前に良く出入りしていたオーディオショップの社長から 「買っといて損は無いから」と薦められ、復刻品のスピーカーユニット、 ダイヤトーンP610の16オーム仕様を手に入れた。 その後箱を開けもせずそのままになっていたが、 サンバレーの真空管パワーアンプSV-86B、 WE300Bプッシュブルを購入して再びその気になり、 P610用のスピーカーボックスをネット上で探していたら、 ハセヒロ工業さんの薄型平面スピーカーにヒットする。 長谷川社長のブログを見てよさそうだと感じ、すぐ電話で注文し、 3週間ほどで仕事場の事務所に届いた。 丁寧に梱包された箱のひとつを無造作にあけ、 手元にあったラックの上に置き、 モノラル録音のソースをCDプレイヤーのトレイに、そそくさと入れる。 リスニングポジションにシビアでなく、どの位置で聴いても良く音が飛ぶ。 「低域が軽く伸びるとか、高域のシンバルが輝かしいとか、  そんなことはどうでもいいじゃない。  この音楽に浸っていれば、アンタ、幸せなんだろ。」と言われているような、  音楽のエッセンスを放つスピーカー。 QUADのESL63PROより、こちらを聴くことが多いこの頃です。 あわせるアンプはインピーダンス16オームなので、 サンバレーのSV-86BよりマックトンのOTLアンプM8(6KD6 8本モノラルアンプ) のほうが、中高域に艶が乗り、マッチングする。 すばらしい贈り物、ハセヒロさん、ありがとうございます。

卒業式

あまりに昔のことで、記憶のカケラも無い。 小学校と中学校をそれぞれ卒業する娘と息子の、卒業式に行ってきた。 校長先生はじめ、来賓の方々の祝辞は長く退屈で、眠くなる。 小学生低学年の子供たちは、あきあきして体を揺すったり、 キョロキョロ辺りを見廻したりしている。 もちろん自分もそうだったはずで、退屈な話と格式ばった式のすべては、 脳の片隅にも残らない。

転勤

昨夜から今朝にかけての雨で、田んぼや畑、 道路わきの雪は、小さくしぼんでしまった。 もう10日もすれば残っている雪も、あとかたもなく 消えてなくなるだろう。 寒く真っ白な冬とは、いよいよお別れだ。 3月は異動の時期でもあり、いっしょに海へ遊びに行ったりして 仲良くしていただいた富士火災保険の、米沢支社長のK林さんは、 長野県に転勤される。 米沢支社での5年間は実績も伴い、 公私とも良い思い出が多く、忘れられない土地になったそうだ。 お世辞も入っているとはいえ、米沢に住む者にとっては、 K林さんの話は心地よく響き、ウレシイ。

電報

大学生のときからの友人でカレコレ30年、 親しくしている江東区亀戸在住のA部くんの、 待ちに待った新しい家族の誕生まで、 あとわずかとなってきた。 彼の多くの友人にとっても、 最高にウレシイ知らせになる事に相違なく、 今からアレコレ楽しみだ。 「待ちに待った新しい家族。  人生100年、マダマダよ。」 A部くんの誕生日に合わせて贈った電報は、 うれしすぎてウワズリ、おかしな文になってしまう。

ホームページ

山形県内のTV会社に勤めるS木さんは、 プジョーの左ハンドル、マニュアルミッション車を駆って、 さっそうと来店された。 当方のホームページを見て、 来店されたお客様で、買取の値段に納得され、 本日成約となりました。 このホームページを作ってくれた石川さんに http://www.t3.rim.or.jp/~emon/ さらに心の中で、ありがとうの気持ちになります。 便利な都会から遠く離れた田舎になるほど、 趣味性の高い専門店や、その他のショップもほとんど無いから、 WEB上の情報のやりとりや売り買いは、 自分にとってますます必要で、 そして便利になって来たみたい。

黒い雪

イメージ
今シーズン、ラストとなるドブロクの仕入れに、 いまだに積雪2mを超える、飯豊町中津川に入る。 白川ダムに注ぎ込む清流により、 出来たダム湖には氷が張っていて、 その上にふんわりとした多量の雪が 乗っかっている。 ダム湖に架かる橋から飛び降りても、 大ケガしないんじゃないかと思えるほどの雪。 そこから7km走り、「あったがぐなったがら、最後のドブロクだぁ」 と笑顔で話すドブロク作り名人、T橋さん宅に着く。 Tさんから意外な話を聞く。 雪は昔のように真っ白でなく、黒ずんだ雪になり、 そのせいで太陽光を良く吸収するため、雪の融けるスピードが速い。 10年以上前のこの時期の晴れた日は、自転車で雪の上を自在に 動けるほど、雪の表面は硬くなったけど、 今は雪がザラメのようになりザクザクし、 ぬかるみにはまったようになる。 その話を聴いて、自宅脇の畑に積もっている雪をよく見ると、 その雪には確かに空気中のチリや、黒いススが混じって黒ずんでいる。 そういえば深い山奥から採ってきた山ウドを塩漬けにして保存し、 食べる時に塩抜きすると、銅鍋に油が浮いてくる時があり、 不思議だった。 雪の中に混じる黒いススはアブラ成分を含み、 それがフカフカした腐葉土に染み入り、 山ウドの根から吸収されているのだろう? 中国の農薬問題は、目の前の現実だが、 静かに降り積もる黒い雪も、スゴイよ。

ウエスタンエレクトリック WE300B

イメージ
人が宇宙へ行ったり、迎撃ミサイルで攻撃用ミサイルを撃ち落したりする ハイテクな世の中で、真空管を使ったギターアンプや 音楽鑑賞用の真空管アンプは、ブームになっているそうだ。 バブル経済華やかな18年前に、初めてそのアンプを聴く機会が有った。 そのころ100万円以上の国産半導体アンプは、 オーディオショップにずらりと展示してあり、試聴させてもらうと、 スピーカーを通して聞こえてくる音は、 良く出来た真空管アンプとニュアンスは異なる。 何が違うのか良くわからないが、真空管アンプの音は、 色が重なり合う立体的な油絵のようで、 半導体アンプはさらっとした水彩画のように感じた。 それからは真空管アンプを使っている。 真空管には、古典管(ヴィンテージ管)と呼ばれ、 バカらしくて笑っちゃうほどの値段の管もある。 そんな中で、高くてもどうしても欲しいくらい音も良くて、 カリスマな人気を誇るウエスタンエレクトリック社製の出力管、 WE300Bはその象徴だろう。 道楽そのもの。

休業損害

暖かい日が続いたり、冬の寒さに戻ったりで 体調のすぐれない人、それに事故の報告も多い。 中学校の同級生で、保険のお客様でもあるT田君から 事故の連絡が入った。 信号待ちで停車していると、ドッガ-ンと追突され、 自車の後部はかなり壊れているようだ。 現在のところ、ムチウチや腰部の違和感は無いらしい。 追突してきた相手は、なんと彼の子供がお世話になっている学校の、 校長先生。 T田くんに、ケガをして通院した場合の慰謝料と、 休業損害について説明する。 休業損害は会社員の場合、会社を休めば支払いの対象となること、 慰謝料は通院一日あたり4200円x2支払われることなど。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~kotujiko/kyugyo_songai.html 「そんなにお金出んなが?」と、ちょっとうれしそう?

薪ストーブ

思春期の波の中にいる二人の子供は、 薪ストーブの部屋が大好きで、 いつもその手狭な8畳のスペースで、リラックスしている。 家族6人、その部屋で一緒に過ごせるのは、 何のことは無い、薪ストーブ様のおかげ。 薪ストーブの暖かさは、家族いっしょにくつろいでいる場面を、 たくさん提供してくれて・・・・・。

WE300B SV-86B

パチンコ、競馬、マージャンなどのギャンブル、 株取引、為替証拠金取引などのハイリスクハイリターン商品、 下手の横好きで、かつバク才の無いことは、すべて体験し損しているから 良くわかる。 それでも運気のよかったわずかな期間に、真空管アンプ用として、 衝動買いした真空管の中には、復刻されたウエスタンエレクトリックの WE300Bも有った。 http://209.85.175.104/search?q=cache:khC_cEHbBygJ:www.kit-ya.jp/blog/index.php%3Fmonth%3D200610+WE300B&hl=ja&ct=clnk&cd=8&gl=jp&inlang=ja 先日サンバレーさんから求めたSV-86Bは、 Prime300Bプッシュブルモノラルアンプで、 その片チャンネルにWE300Bを2本差し替える。 WE真空管は、アンプに鎮座しているだけで、それだけでカッコイイ。 WE300Bと標準仕様のPrime300Bを、 クオードのESL63proにそれぞれ接続し、 ヘレン・メリルのモノラル録音盤にて (ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン) 比較試聴する。 写真に例えると、Prime300Bはすみずみまで見通しよく、 周辺光量落ちのないデジカメプリント。 WE300Bは、リバーサルフィルムのように色数が多く、 肉眼で見たように写る再現性。 スポーツカーに例えると、Prime300Bはランエボ、インプレッサWR-X、 スカイラインGT-Rのように ,誰が乗ってもとてつもなく速く走り、 故障もすくない日本製ハイコストパフォーマンスカーのよう。 WE300Bはポルシェ911シリーズのようで、911は市販車でありながら すぐレースカーとして サーキットを走行可能で、 オーバークオリティーと呼べるほどのブレーキ性能を誇る車、 そして 値段はべらぼうに高いが、心底ファン・トウー・ドライブ、 運転していて楽しい車のよう。 でも小音量で聞き比べると、どちらも同じ。 またアンプやスピーカーを換えたときほどの、 ドラマチックな変化はないょ。 WE300Bは手に持ったときの質感と、 アンプに鎮座してブルーの光彩を放っている麗しさ、 なんだかんだ言ってもサイコーなんだよね。